ほん。
2004年4月20日いつだったか、つい最近(物忘れ酷)仕事からの帰り道立ち寄った本屋で目に付いた文庫本を立ち読みした。読み始めてすぐ「ああ読まなけりゃよかった」と後悔する。後の祭り。読み始めるとなぜかどうしても最後まで辿ってしまう(斜め読みでも)。何年か前に亡くなった女子高生(といっても亡くなった時は卒業していた)の綴った死の直前までの約1年分のweb日記をまとめたものだった。
何故、という問いの答えは今はもういない彼女しか持っておらず(彼女も掴めていないのかもしれない)私がどうこういう類のものではない。がしかしどうも酷くやるせない気分に陥って仕方がなかった。
***
ひとつ思い出したことがある。
中学の頃だったか。
「これは夢じゃないのか。今起こってる全てのことは実は全部夢でしかなくて此処にいる私も夢の中にいて実は何処かに本当の現実があるんじゃないのか」という思いが常にぼんやりと私の中にあった。現実感が酷く乏しかった。日常が何処かぼんやりとしていた。そんな思いをずっと抱えていた。
あれはいつのことだったか。もうはっきりとは覚えていないけれども。中学(1クラス48人で10クラスあった)でクラスが一緒になってから友人になった友人がいた。ポツリと彼女にその空虚感を告白した。
「そんなことは絶対ない。これが全部夢だったら私とK(入江)ちゃんが友達やっていうことも全部夢になってしまうやん。2人とも今此処におるやん」というようなニュアンスのことを力いっぱい云われた。
それ以来、あの現実感のなさは不思議と消失してしまった。
「これは夢じゃないのか」という思いが頭の中に浮かぶことも嘘みたいになくなってしまった。
不思議だ。
最近「そういえばあの時」とふとそうだった時のことを思い出す。
***
「魔性の子」(小野不由美/新潮社)
高校の頃、平積みの新刊だったこの本を目にした時、(好きな)山田氏の表紙に魅かれ、更にかなり邪な気持ち(このタイトルが‥‥‥)で実は手に取ったのですが。
この本を読んだ時只ひたすら広瀬にシンクロしてしまったのはそう云う所以なのか否か。
何処に還るんだろう。
何故、という問いの答えは今はもういない彼女しか持っておらず(彼女も掴めていないのかもしれない)私がどうこういう類のものではない。がしかしどうも酷くやるせない気分に陥って仕方がなかった。
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ひとつ思い出したことがある。
中学の頃だったか。
「これは夢じゃないのか。今起こってる全てのことは実は全部夢でしかなくて此処にいる私も夢の中にいて実は何処かに本当の現実があるんじゃないのか」という思いが常にぼんやりと私の中にあった。現実感が酷く乏しかった。日常が何処かぼんやりとしていた。そんな思いをずっと抱えていた。
あれはいつのことだったか。もうはっきりとは覚えていないけれども。中学(1クラス48人で10クラスあった)でクラスが一緒になってから友人になった友人がいた。ポツリと彼女にその空虚感を告白した。
「そんなことは絶対ない。これが全部夢だったら私とK(入江)ちゃんが友達やっていうことも全部夢になってしまうやん。2人とも今此処におるやん」というようなニュアンスのことを力いっぱい云われた。
それ以来、あの現実感のなさは不思議と消失してしまった。
「これは夢じゃないのか」という思いが頭の中に浮かぶことも嘘みたいになくなってしまった。
不思議だ。
最近「そういえばあの時」とふとそうだった時のことを思い出す。
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「魔性の子」(小野不由美/新潮社)
高校の頃、平積みの新刊だったこの本を目にした時、(好きな)山田氏の表紙に魅かれ、更にかなり邪な気持ち(このタイトルが‥‥‥)で実は手に取ったのですが。
この本を読んだ時只ひたすら広瀬にシンクロしてしまったのはそう云う所以なのか否か。
何処に還るんだろう。
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