よるのおと。

2003年6月15日
陽が西へ沈む頃。
何処からともなくそれは聞こえてくるのでした。
無数の蛙の鳴く声。数え切れないほどの虫の音。それらが幾重にも幾重にも重なり合って交じり合って辺りに響き渡るのでした。
それが幼い頃から当たり前で、それがなくなるとどれほど胸の内に寂寥感漂うか。学生時代この家を離れてシミジミ実感しました。
田舎なのに少し住宅街に囲まれていたそこは田畑から少し離れており、辺りからは何の音も聞こえてこなかったのです。
最初は、どうしてこんなに違和感を感じるのかわからなかった。「音」がないからだということに気付いた時、それが無性に寂しかった。

耳に馴染んだこの響き。
愛おしい。



全く以って関係ないんですが。
不意にもう1回読みたくなった「剣の輪舞(ロンド)」…エレン・カシュナーだっけ…?
作者名忘れた。ハヤカワから出てる奴。
でもこの部屋の何処にあるのかわからん。自分の部屋なのに未知の世界。…がくり。

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